いまや国民病と定義してもおかしくないほどに増えた病気。
『 うつ病 』。
あるデータが示す怖ろしい現状を、皆さん知っておいた方がいいです。
9人に1人はうつ病患者なのだそうです。
「うつ」ってどんな病気なんでしょう。
超簡単に言えば、何らかの度重なるプレッシャーによって、自律神経が疲労し、身体機能のみならず、精神的にもコントロールの利かなくなる病気です。
治す薬はありません。精神的・肉体的な緊張を解きほぐして、リラックスさせつつ社会復帰の道を模索していかなければなりません。
でもね。
本当は『確実な薬』ってのがあるんですよ。単純すぎるほど確実なものが。
それは『原因となっているプレッシャーの完全排除』です。
何がプレッシャーになっているかは人それぞれ。人間関係だったり、借金だったり、仕事がうまくいかないだったり、近所の犬が怖いだったり、人からかけられる言葉だったり、視線だったり、イジメだったり、外に出るとろくなことがないという考えだったり、愛する人の裏切りだったり、ケガだったり、他の病気だったり、劣等感だったり、彼氏(彼女)ができないだったり・・・・・・
この、人それぞれの原因を周囲の人々が見つけ出して、解決してあげられれば、回復は絶対早いはず。
ただし。
実際にはそのプレッシャーは簡単には解決しないんですね。解決できるものなら当人たちが早々に解決しているか、せめて糸口を見つけるかくらいまでは足掻いているはずなんです。でもそれができない。解決できない。長い目で見ればきっと解決はするだろう。しかしそんな長いスパンで解決したとして、それまで我慢しつづけたとしたら、結局は病気になってしまうわけです。
解決できないものってどんなことでしょう。
ひとりっ子ならではのものに、『捨てられない両親』というのがあります。年老いた両親の面倒は自分が見なければならない・・・という、オーソドックスなもの。いい結婚が出来て、経済的にもゆとりが生まれればさほど苦ではないことです。しかし結婚できなかったとしたら。経済的にも厳しかったとしたら。
解決できません。
会社の人間関係でダントツなのは、付き合いたくない上司の存在。部下を使いこなすマネージメント技術もないくせに意味不明の叱責が日々続き、度重なる責任問題は全体に被せて逃げ回り、酒に付き合わされては愚痴を聴かされくだをまかれる・・・・・・
これも解決できません。
簡単なようで、解決できないんです。だから矢面に立たされた人は病気になるんです。
周囲の人々は簡単に言います。
「親は子供の幸せが一番なんだから。まずはあなたが幸せにならないと」
「いっそのことそんなとこ辞めて転職しちゃえばいいんだよ」
本人は簡単にできません。
計算じゃないんです、人の心は。
パズルみたいには整理がつかないものなのです。
だいいち、こういう原因となるプレッシャーは様々にあって、それらが複雑に絡み合っているものなのです。
だから「 うつ病 」は簡単には治らないんです。治っては再発、治っては再発の繰り返し。
しかも、どれもが「心」に直接ダメージを与える圧力であって、目に見える敵がいない。ウィルスとかアレルギーとか、物理的に駆逐する事ができない。これは苦しいです。
それでも・・・・・・
日々、戦っているのです。彼らは。彼女たちは。
戦う敵の見えない戦いを日々繰り返すのはとても大変だし難しいことです。
それでも。
戦い続けているんです。負けたらおしまいだから。
だから、周囲の人たちは、ひとつでもそんなプレッシャーが無くなるよう、周辺で励んでもらえたらなって思います。
そして。
戦っているひとたちへ。
勝たないでも大丈夫。無理に勝たないでもいいんですよ。
負けなければ、それは勝ち続けている事と一緒なんですから。
こうして陰ながらエールは送り続けます。だからがむしゃらに頑張ったりしないで下さい。
寝て、起きて、笑う。ちょっと真剣になって。でもまた笑う。寝る。
こんないい加減なバランス感覚の中でも、岬は食って寝て仕事してバンドまでやってたりするんだからさ(笑)。
「吹っ切った悟ったなんてのは大抵勘違い。でかい悩みならふっきるな。胸に抱えて進め」
・・・と、某マンガでやってましたが、それができるんならやってますしねえ・・・。
生きることこそが戦いなので、生きているだけで丸儲けだと思います。人生に、負けはありません。(自分で人生を捨ててしまわない限り・・・)
投稿情報: サンザイオー結城 | 2008年7 月 2日 (水) 午後 10時13分
そうなんだけど、負ける以前に、負けそうだから勝負から逃げちゃう=自分で鬱を決めてしまう、ケースも最近身近に多いんです。こういうのも鬱と認められてしまうので、ちょっとなあって思うことが多くて・・・。
投稿情報: takorasu | 2008年7 月 2日 (水) 午後 10時37分
とても難しい問題に感じます。
うつ病になる以前のこだわりの原因まで遡ると幼少期の家族関係、学校の友人・教師との関係、もちろん職場の人間関係など。
岬さんの言うように複雑に絡み合っていると思います。
決して無理をしないで欲しいです。
ひとりひとりかけがえのない人生なのですから。
投稿情報: エレガンス | 2008年7 月 2日 (水) 午後 10時43分
ワシみたいに、1~2年でいろんなお客さんのところに異動させられる人間は、精神的にツライ場所と楽ちんな場所が交互にやって来ます。
今の職場は、いい人達ばっかりなので楽ちんパターンですが、前の職場、挨拶しても返さないとか、ちょっとへそを曲げると口もきかなくなるとか(子供かよ!)っていうヒドイのがたくさんいて最低でしたね。
そんなこんなで、自分、精神的にずいぶんとたくましくなった気がします(笑)
投稿情報: いぶくろう | 2008年7 月 2日 (水) 午後 11時37分
お客さんでも・・・
ウツの人・・沢山。居ます。
義ママも・・そうかだなぁーー。多分。
人は・・簡単に・・「ヘンな事言ってる」。って言うけど。
本人は、至ってマジめなんです。
60歳以上の女性の三人に一人は・・
ウツの症状を抱えているらしいし・・・
人間って・・複雑なのですよね。。。
あーーーー。私も怖いよぉーーー。
マジに言うけど・・・
まずは・・更年期障害がなぁ~。。
直面する問題は・・・・
みんな、私がヘンな事言い出したら・・・
サイン、送ってね。。。
ヨロピク。
投稿情報: hagu | 2008年7 月 3日 (木) 午後 12時17分
まだ、時々薬飲んでます。
落ち込みだすと猛烈に落ち込んだり、焦りだすとパニックになったり、精神的に完全に安定してないんですけど、
生きてますよ(^^)
投稿情報: Tommy | 2008年7 月 3日 (木) 午後 06時22分
>>結城先生
「生きているだけで丸儲け」
本当にその通りだなと思います。
先生も体を大事にね。
>>takoさん
そう。それもある。
引き篭もりの何割かはそうだと思う。
ただその線引きは難しいんでしょうねぇ・・・
>>エレガンスさん
本当だったら普通に人並みに頑張って、それを周りに認めてもらって、自分の存在価値を自他共に確認しながら生きていきたいって、そんな思いがあるはずなんですよね。でも、この病を患っている時は頑張らせることこそが間違いだったり・・・・・・
難しいですよね、ヒトの心って。
>>いぶくろうさん
うん。岬も叩きのめされては生き残ってきましたから、よく解ります。嬉しいのは、這い上がっていくと、そこには必ず新しい仲間がいたりすることですね(笑)。人間ってやっぱり、生きててこそなんぼのもんですね。
>>haguさん
どんなサインがいいんでしょうか?
そろそろ必要な気も・・・・・・(嘘ウソっ!!笑)
>>Tommy
生きてます・・・・・・それがたぶん、人間が仲間といちばん確認し合いたい合図なのかもなぁ。年賀状もそんなもんだし(笑)。
とにかく皆さん、生きて下さい。楽しく。岬もそうしていこうと思ってますので。よろしくお願いします(笑)。
投稿情報: 岬 | 2008年7 月 3日 (木) 午後 11時27分
やられたぁーーー。
投稿情報: hagu | 2008年7 月 4日 (金) 午後 05時58分