9月の一発目がコレかよと思いつつも書くぞ!(書くのか・笑)
黒。
ここでいう黒というのは、岬のアジトの近辺で日夜警護に励んでくれている黒猫のことです。昨年、先代の親分が姿を消しまして、秋頃からそれ以降、彼と三毛と茶黒の三匹が、この周辺を縄張りとしています。
毎朝毎晩、まず間違いなく彼らと道路で出会います。特にこの黒はやせっぽちなくせに堂々としていて、茶黒なんかが風邪ひいてくしゃみしたり涙目になってたりしても彼だけは元気です。
なかなかな奴で武士道を身につけているらしく(笑)、人間に背を見せません(いや、背中は丸見えなんですけど、お尻を見せないって事です)。だからオスなのかメスなのかの判断はついてないんですが、そんな事はどうでもよくて、とにかくこの周辺が彼ら三匹の天下で、どうやらこの黒がリーダーであることは間違いなさそうです。
で、今朝起きて、洗濯しようとベランダに出たら……
おっ?!
黒が畑地で伏せてます。珍しい光景です。盛りのついた時期には夜中にこの一帯で大騒動を起こしているんですが、いかんせん夜中なので姿が見えません。しかし今日は真昼間。黒の姿がアリアリと見えています。で、何をしているのかと彼の視線を追ってみると……
ハトです!
ハトの群れを狙ってます!!
ちょっと待て!黒よ!お前、姿が丸見えだぞ!!(笑)
と、声をかけるのもはばかるくらい、彼は真剣に息を潜めています。さすがは野生。無理を承知の上で野良のプライドがそうさせるのか、それとも絶対に仕留めるという自信があるのか、正直解らないけれど、とにかくその緊張感だけはヒシヒシと伝わってきます。
ちなみにこの距離が縮まってどこまで近づけたかですが……
ここまで!(笑)
もうちょっとだった!とはいえ、これ以上は難しかった!(笑)
ここまでにじり寄った時、頭上からもう一匹のハトが舞い降りてきて、その時の羽ばたき方がまるで漫画!
『猫ダーッ!!ミンナ飛ベーッ!!』
(そんなセリフが絵文字になって見えた気がしたくらい漫画チックでした・笑)
一斉に飛び去るハトの群れ……
黒、しばし呆然……そしてゴロンと横になり、一声。
『やってらんねーやチキショー!!』
(これも絵文字風)
すごすご退場していく姿に朝一番で笑わせていただきましたよ、ハイ。
だからって彼らは飢えたりはしませんのでご安心を。近所の住人たちがとっかえひっかえ餌を提供してますから。
たぶん、月曜日の朝も普通に顔を会わせる事になると思います。きっと彼はポーカーフェイスで通すでしょう。
でもオレは知ってるよ。お前が狩りに失敗したこと。ヤーイヤーイ♪(小学生かオレは・笑)
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