はじめに一言叫ばせて下さい。
「どこがゆるゆるなんだよっ!!」
物凄いスキルとパフォーマンス精神に彩られた未来都市に、誤って足を踏み入れた田舎者の気分ですよまったく(笑)。まぁ愚痴はこれくらいにして。
物凄く感動したし、物凄く勉強になったし、きれいな女性にたくさん会えたし(笑)で言う事なしの一日でした。
まず何に感動したかって言うと、開幕を飾ったバンド『ModKey Crue(モトリー・クルーのコピバン)』のドラマーさん。四人全員が女性のこのバンド、ライブ前に本来のドラマーさんが都合で参加できなくなり、ライブだけ参加してくれる助っ人を探していたんだけど、その助っ人に入った『ばむ』さんのプレイが素晴らしかった。
手数(おかず)に関して、御本人は「まだまだです」なんておっしゃってましたが、この方の超絶的技術はバスドラム。身長150あるかないかと思われる小柄な彼女の繰り出すバスドラは、聴いていて快感を覚えるものだった。と同時に非常に驚いた。どんなドラマーもコンマ1~2秒の微妙なズレは当たり前のようにあるし、うまい人はそのズレをわざと駆使してドライブ感や重さを表現したりするんだけど、ばむさんのバスドラは、まさにその微妙なタイミングを絶妙に活かして『確実な重さ』をキッチリ表現している。的確なタイミングに『ドムッ!!』と聞えることがどれほどに気持ちいいものか。あのバスドラの音は一生忘れないで済むと思う。それほどに感動したバスドラムだった。
もうひとつ感動したのは『大江戸Skydogs(オールマン・ブラザース・バンドのコピバン)』のベーシスト『アヤ』さん。この方も女性。ものすごくきれいな方。いやそこはいいんだけど(笑)運指が的確でリズムもキッチリしてる。上手いベースは何人も知っているけど、聴いていて気持ちいいベースは少ない。自分がドラムだからリズム隊という括りで聴くと余計そう感じる。しかもスゴイのは個性。出しゃばらないけれど引き下がらない。そこにそう存在してそれ以外のなんぴともその代わりは務められない。このバンドにとってベースは絶対彼女でなければならないという必要性を強く感じた。このバンドのドラマーさんは幸せ者だと心底思った(笑)。
それにしても最近思うのは『女性ベーシスト』多いねぇ?
なぜかな?
ただ今回のアヤさんのプレイを見ていて安心を感じたというのはここだけの話。
「あぁ、壊れていないまともな女性ベーシストもちゃんといるんだなぁ」って・・・
あ・・・
更にもうひとつ感動したのは『Black Eyes Zep(御存知・レッド・ツェッペリンのコピバン)』の女性ボーカル『ツインママ』さんの超パワフルな歌とステージパフォーマンス。
MCになるとグダグダとか言われてたけど(笑)、あの二面性はそのまま活かした方がいいと思った。なにせ歌い始めると別人になる。双子の娘さんたちはお母さんの二面性を見て育って、きっと多面性を駆使したいい女になる事だろう(笑)。
いや、しかし物凄い声量だった。しかも安定している。声を絞ることも張り上げることもない。ストレートで深みがあって太くて楽器に消されない声。岬がいままで聴いてきたボーカリストの中では間違いなく最高の部類に入る。プロも含めて。それほどに素晴らしかった。
え?
女の人のことばかりじゃないかって?
いいんだよ!!
で、いよいよ、この日のために結成された『江戸紫軍団』の出番ですが・・・
大変でした。いろいろ。
ボーカルのきなこさんは、やさぐれ度全開な白のスーツに白蛇の革靴かなんか履いて、もうやくざみたいだし。
ベースのごん★さんはそもそもいきなり丸めてきた頭がやばいうえ、サングラスなんかつけて、もうねぇ・・・悪者以外の何者でもないというか。
で、いちばん安心できるかと思っていたキーボードのあっこさんが、なんか超ミニスカートとかはいてあっちこっちの結びがまんいちほどけたらチョットやばいんじゃないの?!みたいなもん着て・・・
ここまででビジュアル的な印象は『香港マフィアとその女と鉄砲玉に飛んでいく手下』みたいな(笑)。
そして岬はというと、上下黒の功夫着(クンフー着)。
まるで『悪の組織に立ち向かうブルース・リー』(笑)。
なんだ!
『バイオレンスとエロス』、表現できてるじゃん!!(笑)
ちょっと待て。ギターのリッチーさんのごく普通のTシャツ姿って、そりゃなんだ?
ひとりだけ浮いてるじゃないか・・・自分だけおバカをさらさずにいようという魂胆か・・・
しかし、こんな魂胆を見透かされていたからか、一人だけ浮いていたからか、演奏中に些細なミスを犯した時の観客の壮烈な野次の嵐はもの凄かったね(笑)。
特に同業他者(最前列で見ていたウチのギタリスト・ブラック魔王殿)の『やったー!イェーイ!トチってやんのー!やーいやーい!!』という意味合いにしか取れない、指をさしての大爆笑には岬もつい笑ってしまいました。
こんな感じ→ヾ(≧∇≦*)ゝ
ところが上には上がいるというか、この時のリッチーさん。強かったね(笑)。
『他の四人が間違ったと思っていた』そうで。
なんだよ、壊れてんのはベーシストだけじゃなくてギタリストもじゃないか!岬、パープルとかレインボーから外れてオールマンとかの世界に転向しようかな(笑)。
で、実はこの日のために用意したコンタクトレンズ。
いやね、暗ぁ~いトイレで鏡とにらめっこしながら装着してたんだけど、焦りと緊張とで指先が震えて何度も失敗して、右目はなんとか成功したものの、左側を落としてしまいまして(笑)。
「待て!焦るな!こんな事もあろうかともうひとつ余計に持ってきているではないか!」
と自分に言い聞かせて再度チャレンジ・・・すると外からノックが・・・「焦るな!じっくり!」・・・またノックが。しかも外で声がする。
「ずいぶん長いけど中で倒れてたりしないかね?」
「寝ちゃってんのかな?」
「でもノックの返事は帰ってくるし」
そうだよ!!片手でノックを返しつつもう片方でレンズ着けようと必死なんだよっ!!頼むからもうちょっと待ってよ!もうちょっとだから!もうちょっ・・・
落とした。
最悪・・・・・・・・・・・・でもない。泣きたい気持ちを抑えてむりやりポジティブに考えた。
見たいものは右目で見よう。見たくないものは左目でボカせばいい。
とはいえ魔王殿の必殺大爆笑(ヾ(≧∇≦*)ゝ)はキッチリ目に焼きついてしまったし、あっこさんの悩殺衣装はなぜか記憶が薄れているし。
思った通りにいかないのが人生ってもんだ、うん。
演奏を始めた直後、第二のアクシデントに見舞われた。右側のペダルがバスドラから外れてどんどん逃げていく!!(笑)
左足を代打にして右足で引き戻すがどうしてもいい位置に戻らない。しかも一曲目(Burn)と二曲目(Stormbringer)はつながっている。ツインだから右が逃げれば左もつられていく。音が怪しくなってくる。
仕方ないので右足を必要以上に開いて『内股ぎみに斜めに踏み込む』ことで二曲目まで乗り切った。
しかし・・・こんな状況で足がつらないで済んだのは、レインボー・セッションの時の急造ハイハットジョイントスタンドの経験のおかげだろうか?(笑)。
さて、ドラムソロは・・・秘密兵器の効果は果たしてどうだったのかですが・・・
見に来てくれた盟友『☆たっちゃん☆』と『黙ってれおん!』さんが記録してくれた映像をリンクしておきます。
http://media.video.ask.jp/vcaster/player/decowaku.swf?logoFlg=Y&vendor_id=368fb83e-c387-102a-a4af-0017a4aafc10&video_id=638a49a5-4db9-4091-80b3-597a7d157049
☆たっちゃん☆のケータイ映像
黙ってれおん!さんのデジカメ映像
自分は一所懸命だったんで効果の程はよく解ってなかったんですが、客席から見た映像と歓声に改めて・我ながら感動しちゃいました。
この秘密兵器に関しては『大成功』と言っていいと思います。やっぱり人間って光と音が伴うと感動できますね(笑)。
主催者のきなこさん、どうもありがとうございました。
いろいろなアクシデントも含めて、全身全霊で楽しめたライブでした。最高でした。
競演されたバンドの皆様、心より御礼申し上げます。たくさんの感動を戴きました。
素晴らしいミュージシャンがこの世にはたっくさんいらっしゃいますね。
本当に素晴らしい演奏っていうのはプロとかアマとか関係ないですね。その人が、その曲が、その場が、その演奏が、ひとを感動させるんですね。
来てくれた皆さん、心より感謝いたします。haguさん、いつも差し入れありがとう!抹茶なま大福、絶品でしたっ!!
来れなかったけれど応援のメールを戴いた多くの仲間たち!ありがとうございました。
本当に今の岬は幸せ者なんだなと感じます。
次回はさらに精進したいと思います。
ほんとうに皆様、ありがとうございました!!
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