関東には必ず大きな地震が来る。それがいつなのかは判らない。偉い先生たちは実はもう知っているのかも知れない。ただ一般市民には教えてないだけかもしれない。
日本が沈没するかしないかはともかく、周期という科学的根拠からして、大地震は絶対に来るはずだ。
なのに……
人間とはいったいなんなのだろう?
作っても作っても、いつかは必ず壊される都会を、今日も作り続けている。
高層ビル。
高速道路。
地下街。
湾岸施設……
どれもいつかは必ず壊れる。壊れる時は危険が伴う。
人間の頭上何百メートルの位置に張り巡らされた窓ガラス。
路面が割れて落ち込んだら這い出る事は叶わない下水道。
事故を回避しようとハンドルを切って別の事故に飛び込むしかない星の数ほどの自動車だって、人間の作りだしたものだ。
そんな、山ほどの危険を承知で、人間は街を作り続ける。
人間は皆、愚か者なのだ。街を創造する事は素晴らしい。大勢の人々が新しい街で楽しい思い出を紡ぐことだろう。
しかし、壊れる時の事は考えているのだろうか?
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