で、土曜日はスタジオに出たのだけれど、日曜と今日はずっと部屋にいた。出るとまだ暑いし、お金も出て行ってしまうしね。そこで映画を観る事にした。3連休に映画を3本! すんげー贅沢だっ!! いや、全部レンタルですけどね……
『トゥモロー・ワールド』
全世界的に子供が生まれなくなった人類のお話で、未来に悲観した人々の世捨て人然とした生き様が前半に描かれます。ところがひとりの少女が身篭っている事が知れ、その奇跡的に授かった命をどう守っていくかで壮絶なドラマが展開します。
ジャケ写と題名からではおよそ想像のつかない一大スペクタクル映像(クライマックスは超一級の戦争映画)と、ロック好きな岬にはなんともこたえられない絶妙な選曲(パープルにクリムゾンと来たらそりゃアナタ!)。
終盤……戦車、装甲車、ゲリラ、機関銃、バズーカ砲、乱射、惨死、血、なみだ、叫び、轟音、振動、そんなものの飛び交うなかで赤ん坊が生まれます。世界中が待ち望んでいた命が、惨禍の中に唐突に生まれます。その時、殺しあっていた人間たちはどういう行動に出るのか……
こうであって欲しい、こうでなければいけない……そんな理想を裏切らない行動が、理想をしっかり裏打ちするリアルさで描かれます。
そして思いがけず涙してしまう意味の深いラスト……
自殺の多い現実の世の中に一石を投じる、命の大切さを海の底より深いところから伝えてくる傑作でした。未見の方にはオススメします。
さて日曜の晩はこれでした! ついに観たぞ! やっと観れたぞ!!
『グエムル・漢江(はんがん)の怪物』
これねぇ、公開時から観たかったんですよ。そりゃ僕は怪獣映画大好きですから。でもね、巨大怪獣はいい加減うんざりなんですよ。だって怖くないんだもの。平成ガメラみたいに爽快感の味わえるものなら別だけど、怖さの感じられない怪獣映画なんかもう要らないってくらいなんです。ところがです。この映画の予告編を観た時、衝撃を受けました。リアルな大きさ! 得体の知れない姿と形! そしてなんと言ってもこれ、人を襲う! 喰う!! この怖さは日本の怪獣映画製作者たちが忘れている大切な要素をすべて満たしています。そして実際観てどうだったか……
大満足っ!!
ストーリーは怪獣映画としてではなく、家族の愛や絆や団結や涙や笑いで紡がれていきます。特に怪物に連れ去られた少女の父のダメぶりが、いらいらするほど徹底的にダメダメで、そこの好き嫌いはあるでしょうけれど、とにかく怪獣映画の基本はそれに立ち向かう人間ドラマでなければならないという、基本中の基本をキッチリと守った良作です。
ラストの受け止め方は見る方によっていろいろでしょうけれど……でも、そういう、『観た人に任せる』的な余裕が持たされた怪獣映画もそうありません。これは怪獣を素材に使った家族愛の物語です。
ちなみに『リンダ・リンダ・リンダ』に出ていた『ペ・ドゥナ』という女優さんの演技は本当に凄い。ちょーダサい赤いジャージがあんなにかっこよく見える映画も無いだろうな(笑)。
『アイランド』
セレブ女優の『スカーレット・ヨハンソン』がキレイでキレイで!……いやそれは置いといて、これは深いSF映画です。自我に目覚めるはずのなかった『クローン』たちの、未来を賭けた逃走劇……と言ってしまうとアクションものという括りになっちゃいますけれど、自我に目覚めてしまったクローンたちは既に『人間』なのではないかと。そう気付くのは彼らを追っていた秘密警察の男。最後には主人公たちを助けて解放に導くんですが、主人公でもない彼の立ち位置が深い。
『黒人』なんですね。そして昔、手に焼き印を押され、人間扱いされなかった経験を持つ身。つまり白人が昔してきた『人種差別』を暗に取り入れてるわけです。
アメリカではウケが良くなかったそうで、興行的にも失敗だったそうですが、その理由がこういうところにあるのだとしたら、アメリカという国の成人度もまだまだかなと思います。もっとも、日本もそういうところありますけれどね(苦笑)。
ということで、映画三昧だった連休が終わってしまいました。だがしかしっ!!
来週も3連休じゃーん!!(^0^)/
レインボーの10枚組買ったんですか(驚
さすがの私もこれには手をださなかったというのに・・・いるんだよなあ世間には奇特なひとが(笑
投稿情報: ごん★たろう | 2007年9 月22日 (土) 午後 10時09分
いらっしゃいませ!ごん★さん!
奇特ってあなた!(笑)
いやね、レインボーはレコードばっかりでCDはほとんど持ってなかったんですよ。あるのはブートばっかで(笑)。
それでデジタル。リマスタリングでボックスにならないかなぁと、ずーっと機会を伺ってたんです。
今回は高い買い物でしたけど、でもいい買い物でしたよ。
投稿情報: 岬 | 2007年9 月22日 (土) 午後 10時55分
『グエムル』の感覚の恐怖っぽさががいいと思ったのであれば、
同じポン・ジュノ監督の作品「殺人の追憶」も絶対お薦めですよ!
グエムルのダメダメお父さんの役者さんがこちらも主役です。
僕もこの監督の露骨な演出(笑)はとても好みです。
ていうかさ、こっちのブログの存在、今日知りました。
みくしmixiで都度更新リンクしてくれるとありがたいのですが(^^;
投稿情報: ぷる | 2007年10 月 1日 (月) 午後 11時34分
おお!ぷるさーん!!よーこそー!!(^^)/
都度更新リンクって……え?mixiの日記にリンク張るのかな?
教えて!エライひとっ!!(笑)
投稿情報: 岬 | 2007年10 月 1日 (月) 午後 11時51分
遅レスですみません(^^;
mixiの自分のトップページの右上にある「設定変更」の欄で
外部ブログのURLを貼るところがあるので
たぶんそこで設定すれば、更新の度に自動リンクしてくれる
・・・はずなんですが、自分でやった事はないので(^^;
「アンヌ」ことひし美さんのmixiは、その機能使ってますので
覗いてみるとイメージわかると思いま~す。
投稿情報: ぷる | 2007年10 月 8日 (月) 午前 01時31分
やってみましたが……こういうことかな?
投稿情報: 岬 | 2007年10 月 8日 (月) 午後 09時42分