岬話／Misakibanashi: HEARTS OF RAINBOW

今回のカテゴリーが『挑戦（チャレンジ）』になってますよね。これ、自分が何かに挑戦する時に使うカテゴリーなんですが、今回は愛すべき仲間たちの『挑戦（チャレンジ）』を紹介したくてこれを使ってます。

以前、岬たちのバンド名が『レインボー戦隊ムラサキ』に決まった事を書きましたが、名前が決まってどうなったかというと、ぜんぜん先に進んでいないのです（笑）。いや、レパートリーが増えた事とか各々の技術が磨かれたとか、そんなことは当たり前の事で、それより何よりバンドを組んだ以上は何がなんでもライブをしなければいけません。ライブをしないバンドなんて結成した意味が無い。いや存在価値がない。だって音楽ってのは演奏する人だけが楽しむもんじゃないですから。聴いてくれる人たちを喜ばせてこそ音楽ですから。

で、ほぼ同じ頃にメンバーが固まって、同じようにレインボーを追求していってるバンドがあります。

その名は

『HEARTS OF RAINBOW』。

おお！カッコイイ!!（笑）

バンドリーダーは『リッチー』さん。そう、これも以前書いたけれど、５月のライブに寄せ集めメンバーで出るのに岬を誘ってくれたギタリストさんです。このひと超上手い！今まで『リッチー･ブラックモア』のコピー人間は腐るほど見てきましたけど、技術の上では最高の部類に入ります。

ボーカルの『☆たっちゃん☆』は声優業もやってる『声職人』で、もちろん舞台経験もあるのでステージの仕切りなんかはお手の物。MCも堂々としていてカッコイイ。

ドラマーはサウスポーの『ひろぶー』さん。このひと、キャラクターがとてもいい。親近感のわくドラマーってそういないと思う。おかずを入れたりするときに思わずタメ込んでしまったりしてリズムを崩しそうになっても、そのキャラクターのおかげで許せてしまう。貴重な逸材だとマジメに思います。

ベースは『いあん』さん。彼女とはメールのみ数回やりとりしただけで、今回初めてお会いした。ぶっ飛んだ（笑）。レインボーのステージにメイド服の女性が立つと誰が想像しただろうか。いや、実際には『らぶらぶらぶり～軍曹のセーラー服』という伝説はあるのだけれど、悲しいかな岬はそれを目撃はしていない。それはそれでいくらか金を積んででも見てみたいものだけど、『軍曹』さんの事だからいつか別の衣装で悩殺してくれるものと期待している。で、『いあん』さんだが、リッチーさん、このキャラクターをよくツカマエタものだ（笑）。先見の明とはこういう事を指す。初ステージでは彼女、固くてぎこちなかった。運指も苦労していた。だが、彼女が場数を踏んで客を煽る意気込みを持ったら、このバンドは天下無敵だ。絶対的な光を放つバンドになる。ちなみに『軍曹』が『闘うベーシスト』なら、『いあん』さんは『暴れるベーシスト』になるはずだ。どうしてこうも面白い人材がベースには多いのか？（うちのベースも筆舌に尽くせぬくらい面白い人材だが、いかんせん男なのである。いかんせん。いかんせん……）

そしてキーボードは我らのアイドル『あっこ』さん。優しき母であり、頼れるお姉さんであり、もともと鍵盤の先生でもあり、我々にとっても愛すべきガールフレンドでありと、そのキャラクターはその日その時で的確に変化する。決してメンバーを押し退けて前面に出ようとはしない奥ゆかしさを持つやまとなでしこだが、その存在感は圧倒的である。

この五人揃ってのハーモニーを遂に聴く事ができた。彼らにとっての『初ライブ』であった。

一言で言うと……物凄かった。客のノリが（笑）。

いや、これは恥ずべきことではない。セッション仲間として我々は大挙して会場に押し寄せた。それはリッチーさんたち各メンバーの普段の人となりを知っているからであり、セッションの際のハイ･パフォーマンスを知っているからであり、それを純粋に楽しめる機会があるなら楽しみたいと……そう思った者が集まったに過ぎない。でも、だからこそ物凄い事なのである。それこそがまさに『音楽』なのだ。その『音』で、その『演奏』で、人々を沸かす事ができているからこその集客なのだ。

そして演奏はもう言うことなしの完璧さ。もちろん個々の失敗はある。しかしそんなものを気にさせる暇を与えない。コピーバンドはしょせんコピー、そんな、どこか冷めた目で見てしまうもう一人の自分がこの時はいなかった。仲間意識もある。だけど、岬はしっかり感じてましたよ。