1945年8月6日、午前8時15分。
人間の造った光が多くの市民を劫火に焼いた。
その光は遠方から見るだけなら、とても綺麗な光だったという。
しかしその中では、内臓から肉体からありとあらゆる血肉を蒸発させた人々の魂が霧散し、灼熱と爆風に五体をバラバラに引き千切られた黒こげの人々が宙を舞い、衝撃に破壊された街が、家が、学校が、役場が、橋が、粉微塵に粉砕され、物凄い数の夢と希望が、家族が、愛し合う者たちが、儚く消滅させられた。
僕が子供の頃、既にその『事実』は、勉強で『知る事件』であった。すなわち『知識』として教わったわけだ。
『原爆』
『水爆』
『核爆弾』
『ヒロシマ』
『ナガサキ』
『放射能』
『被爆』
『ぴか』
『ケロイド』
『死の灰』
『トルーマン』
『爆心地』
『リトル・ボーイ』
『エノラ・ゲイ』
『摂氏6000万度』
『きのこ雲』
『テニアン島』
『B-29』
『・・・』
しかし現代において、果たしてそれだけでいいのか。
明日、午前8時15分。
何かしても、何もしなくても、この時間は過ぎていく。
何を想い、何を考えるか、それは人それぞれ。
僕は、本来今日までに用意しなければならなかったものに対して、改めて挑戦を開始しようと思う。
来年の、明日のこの時間までに用意すべきものに対して。
それが僕の挑戦のひとつだ。
その挑戦がなんだぁ・・・よくわかりませんが・・・
多分とても「意義がある」ことへの挑戦なのですね?
よし頑張れ!応援する!
来週アタクシは「広島」にいきます。
(観光だけどね・・・)
・・・ところで「岬2号」とは?(謎)
投稿情報: きにゃこ | 2008年8 月 5日 (火) 午後 11時33分
ちょっとだけバージョンアップしたんですよ。
ベルトが白から赤になって、鼻筋と体側に白線が入って、クラッシャーが銀色になったみたいなもんです。
投稿情報: 岬2号 | 2008年8 月 6日 (水) 午前 12時27分
核兵器によって壊滅させられた国の者として、この事実を風化させない気持ちが大切だと思います。
私には何の力もありませんが、せめて黙祷くらいはできるかと・・・。
投稿情報: エレガンス | 2008年8 月 6日 (水) 午前 07時22分
今年はちゃんとできるな。
黙祷。
投稿情報: 岬 | 2008年8 月 6日 (水) 午前 08時15分
広島生まれです。祖父ちゃんが被爆者手帳もってました(祖母ちゃんは疎開してて無事)。
小さい頃、夏休みに田舎に帰省すると、その辺で遊んでる孫を座敷に呼び集めて、原爆の話をしてたのを思い出します。当時は単に「怖い話」としか認識してなかったんですが・・・後から意味の重さが判ってきたような。
名前の一部は、「平和」からきてます。
投稿情報: miwa | 2008年8 月 6日 (水) 午前 10時31分
>>エレガンスさん
そうそう。今日はその黙祷のために少し早めに出ました。
昨年、できなかった自分が間抜けで嫌でしたからね(笑)。
>>miwaさん
そうか。miwaのwaは平和の和か。
いい名前だね。どんな人の名前にも必ず何かしらの意味が持たされているけれど、平和の意味って素晴らしい。
投稿情報: 岬 | 2008年8 月 7日 (木) 午前 12時11分
かの戦争に関しては、色々と誤った認識が広まってるので特に何も書くまいと思ったんですが・・・
>核兵器によって壊滅させられた国
エレガンスさん、そうではありません。
日本を降伏させたのは、あくまで通常爆弾であり、広島、長崎に投下された原爆は、そのごく一部の死傷者を出したに過ぎません。通常爆弾によって、後遺症者を含めて原爆よりもはるかに多くの人間が死に至っています。
特に昭和20年3月10日の東京大空襲だけでも8万人を超える死者が出ていることを知ってください。
原爆という凶悪な兵器は目立つが故にすべての元凶のような扱いになってますが、あくまで日本を降伏させたのはそこに至るまでの長期間に渡る外地での戦闘行為と、富山県以外のすべての都道府県に及んだ日本本土への通常爆撃です。これらが、文字通り大都市部に「壊滅」と呼べるような被害をもたらしたのです。
原爆によって、その他の地域で亡くなった人たちのことが見過ごされがちなことを非常に残念に思います。
岬さん、すんごいマジレスになっちまいましたので、不適と思われたら一読の後、削除してください。
投稿情報: いぶくろう | 2008年8 月10日 (日) 午後 12時40分
いや、これはこれで正しい認識です。削除対象にはなりませんよ(笑)。
ただ、戦争に関する教育ってのは、教科書で知らされる限りなら『原爆で日本は降伏を決した』となってしまってもおかしくないですよね。それだけ要約されすぎてますからね。
それと、やはり『原爆』ってのは通常兵器での絨毯爆撃と違って、一発での破壊力が比べられないほどのもので、戦争そのものに倫理を定義するのも乱暴とはいえ、やはりあっては許されない悪魔的な存在なわけですよね。だからエレガンスさんに限らず、そういう『表現』になる方は多いと思うんです。
むしろ、そういうところからでも過去の世界の過ちの流れに少しでも興味がわいて、『そもそもなんで戦争は起きたのか』『どうして簡単に停戦できないのか』なんてところを知るキッカケになったなら、岬が日記に書いた意義はあったかなと思えます。
誰かが何かのタイミングで、ちょくちょく戦争とか原爆とかの話を出して、としにかく風化させないようにすることに、それだけの意義があるなら岬は続けていこうかなと思ってます。
投稿情報: 岬 | 2008年8 月10日 (日) 午後 10時22分
岬さん、すみません。
そういう考え方はいいですね。ぜひ続けてください。応援します。
投稿情報: いぶくろう | 2008年8 月10日 (日) 午後 10時33分