部屋中あっちこっちに積みあがった雑誌や単行本、文庫本を整理した。今の時代は読んだ本を売ることが出来る。売るものと捨てるものに分けて、捨てるものはビニールひもで十字に縛る。売れるものはなるべくカバーから帯から微塵も傷めないようにきれいに積む(結局積むのかって?仕方ないっしょ!・笑)。売れるってのは実に便利でありがたい。だけど、作家や出版社の利益は確実に下がっていることだろうな。
いや、そういう難しい話は横に置いといて、この整理中にギョッとなったお話を。
知らない本が出てきた。
読んだ事も無ければ買った覚えも無い。ましてや読もうと思うジャンルでもなければまったく知らない作家の本だったりする。しかも新品。書店のブックカバーがかかったまま。
本は単行本で、㈱文藝春秋出版局が出している。
大道珠貴(だいどうたまき)という女性作家の『しょっぱいドライブ』というタイトル。
2003年3月1日発行の初版本。で、短編三本を一冊にまとめたもの。
書店のブックカバーには『EISYODO BOOK CHAIN』とあり、「日本橋」「東京駅八重洲北口」「東京駅地下」「蒲田東急プラザ」「横浜相鉄ジョイナス」「横浜シァル」に展開している様子。
だが……
この条件のどれにも記憶が無い。内容はミステリーでもホラーでもSFでもなく、作家自身なのか架空のキャラなのかよく解らない『私』という主人公が、自分の過去の性体験を語るもの。とはいえ、地方劇団のスターと寝たとか、60歳のじいさんと寝たとか、どれも感慨らしいものはなかっただとか、とにかく山も谷もない話がズルズルと続くもので、僕の趣味からは120%外れている。
それが新刊の、しかも「今、買ってきました」という形で、他の本たちに紛れて積まれていたのだ。少なくとも4年近くは知らずに積まれていた事になる。
僕のアジトに遊びに来たひとが忘れていったと仮定してみても、そもそも知り合いでこのテの本を読むひとを僕は知らない。しかもこの本、読んだ形跡が無い。
単行本って栞につかう紐が製本段階で付いてるじゃないですか。これ、新品の時は真ん中あたりのページに丸めて挟まれてペッタンコになってますよね。そっくりそのままになってるんですよ。オマケに新刊案内とアンケートはがきまで挟まれてる……
あっ?! Σ(◎■◎;
今、これ書きながらカバーを外してみたんだけど、帯に『芥川賞受賞作』って書いてある!!
絶対違う!絶対自分で買ってない!だって芥川賞なんて読まないもの(笑)!
いや笑ってる場合じゃないや……
この本、どこから来たんだろう?
怖いよー……
ありますよねぇ、そういうコト・・・
私の場合、CDと映画のビデオがありました。。。
私、格闘技とかは大丈夫だけど、ケンカとか嫌いなんです。。。
以前も話したように、他人の血はニガテだから・・・
なのに・・・そのビデオは流血モノ。。。内容的にも私がニガテジャンルだし、俳優さんも興味がない・・・知らない人ばかり・・・
なぜ、このビデオがあるのか・・・なぞ? なぞ??
CDも・・・買ったことのない(もちろん、見たこともない)アニメのサントラだったり、名前も知らない女性アイドルのポップスだったり・・・女の子、好きだけど・・・そのコは誰だかわからないしなぁ。。。
中身を知らないと、私は好きにならないから・・・ゼッタイに買うはずもない・・・
幼少のころには、ヘンに熟読された痕跡のあるマンガが見つかったりもしたことがありますが・・・幼少の私にはムズかしい、漢字ばっかりのマンガ・・・絵も好きなものじゃなかったし・・・
でも、主人や幼なじみが言うには・・・私は2重人格らしいからなぁ。。。
もう1人の私が買ってきたとか・・・まさか、ね^^;
投稿情報: 葵女子♪ | 2007年11 月11日 (日) 午後 11時57分
>>もう1人の私が買ってきたとか・・・まさか、ね^^;
これに近い説を岬の同僚も言ってます(笑)。
この話は面白くて、岬が朝起きて、支度して出かけると同時に、部屋に帰ってくるもう一人の岬がいるんだそうです。つまり僕はこの世に『二人』いるわけで、毎日すれ違い生活しているからお互いの存在を知らないんだとか。
これ、いろんな意味で超お気に入りな説です(笑)。
投稿情報: 岬 | 2007年11 月12日 (月) 午後 11時34分