日曜日に海賊さんと映画に行ってきました。
そう。例のアレです。
いやいや……なかなか立派な怪獣映画でしたよ。
すんげー怪獣映画だった。
配役の妙、撮影手法の工夫、間違いなく練りに練られたシナリオの良さ、そして度肝を抜く映像と音響効果……
アトラクション型ムービーとはよく言ったもんです。確かにそう。観客は常に登場人物たちと行動を共にしています。だから登場人物たちの『驚き』も『恐怖』も『怒り』も『悲しみ』も『喜び』も『絶望』も、感情のすべてを共有させられます。
視点は常にハンディカメラ。第三者の視点も無いし、神の視点なんかも無い。だからすべてにおいてリアルな映像が延々続く。
『逃げ惑う人々』も『軍隊の攻撃』も『町の破壊されていく様』も『怪獣の姿や動き』も、すべてが登場人物たちの目線で捉えられている。
アイデアの勝利だ。これ以上にリアルな表現は無い。
が、
あえて苦言。そう、あえての苦言です。ここまでの作品にしておきながら『それはナイだろー』と思ってしまった要素が三つある。少ない!苦言要素が三つだけ!だからこそ『惜しい!』と感じた。
まず地下鉄のトンネルを利用した移動行動の箇所。そこを利用して逃げる人たちだって居ただろうに、なぜか一人も出くわさない。一瞬リアルさを失うので『惜しい!』。
次に小型のヤツ(笑)。巨大カマドウマかと思った(笑)。どうしてアメリカって怪獣映画に小型のヤツを出すのか。しかも毒を持っていて噛まれたら最期……って。『感染』とか『寄生』とか好きだよね、アメリカって。怪獣の恐怖はひとつに集約しておかないと。小型の怖さは要らないんだよ。そんなのは『バイオハザード』とかの領分なんだし。『惜しい!』
三つ目は当然ながら、大型のヤツの造形。ってかデザイン。ってか感覚。もうね、怪獣の異形さが情けないくらい『生物』なんだ。特に皮質。皮膚の質感ね。あんなんじゃミサイル一発で内臓まで到達しちゃうはずだよ。何もゴジラみたいな王道タイプにしろとは言わないけれど、あれだけ軍隊の攻撃を全身に受けながら、それでも延々街を蹂躙してまわるヤツに、あの皮質はどうよ。別に構わないっちゃ構わないんだけど、なんかねぇ……『惜しい!』
公開されて間もない作品だし、これから観に行かれる方もいらっしゃるでしょうから多くは語りません。でも劇場で観る価値は絶対にあります。これは確かにアトラクション型ムービー。劇場じゃないと、この作品の本質は体感できませんから。
そういえば海賊さんと笑った事実がひとつ。いや、本当は笑っちゃいけないんだけどね。
出る時に劇場の人にこう言ってる人がいました。
『気分悪くなっちゃって……休めるとこありますか?』
ホントにこういう人が出るんだ!と。岬らはそこまでは感じなかったけど、弱い人はマジ弱いのね……
あ、もうひとつ感想を。大型のヤツについて率直な感想。
ナウシカに出てきた巨神兵っていたじゃないですか。全身燃えてるんだけど腐ってたもんでドロドロになっちゃってるアレ。なんかねぇ、『これ、もしかして燃えられなかった巨神兵か?』とか思っちゃいましたよ、ハイ。
あ、いや、余談ですね、失礼しました。
アメリカでは、車酔いに似た症状を起こす人が続出したため、映画の前には異例の「警告」が表示されたそうです。きっと彼は、アメリカン
投稿情報: 海賊 | 2008年4 月 7日 (月) 午後 10時50分
僕が視た映画館では、上映前に
「車酔いに近い症状になる場合がありますので、
ご承知おきのうえでご鑑賞ください!」って係員が叫んでました。
それにしても、これだけイライラさせられながら観てるのに面白い!
という、不思議な感想になってしまう映画は過去になかったですね。
これで制作費2500万ドルは凄い。そんな低予算には見えないですね。
で、岬さんの『惜しい!』に対する僕の印象。
まず地下に誰も居ない件ですが「向かっている方向が逆」な訳ですから
僕は違和感的にはまったく問題ありませんでした。
次に小型のヤツですが、僕的な解釈ではあれは
大型のヤツに寄生していた寄生虫だと思って見ていました。
根底には「空の大怪獣ラドン」のメガヌロンのオマージュ。
演出的には「ガメラ2」の子レギオン(結構パクリに近いような(^^;)
ということでジャパニーズ特撮の小技の妙を感じて嬉しかったし
なによりあの小さいのがいないと、逃げ切れちゃう気がして・・・
そして最後の大型のヤツの造形&デザインですが、これは激しく同意!
ありゃないね。米国軍隊の総出動で倒せない生物感・皮膚間がない。
だから、僕の一番の不満は、最後方の正面丸映しのシーン。
あれはいらなかったかなぁ(あそこだけスケール合わないだろーに)
とはいえ楽しませていただいたことは間違いありません。
ネットに裏設定や解説が、たくさん公式発表されてるようですが
まったく見てないの。見た方がより面白いのでしょうか?
投稿情報: ぷる | 2008年4 月 8日 (火) 午前 12時22分
もう。。見た気になっちゃいました。
観にいこう。。と思っていたのに・・・
岬さんの説明で゛、腹いっぱいになりました。
皮膚感・・判ります。
ミョーーに、部分的にちゃっちぃの・・ありますよねぇ。
写さなくても・・いいのに。って言うカット。
やっぱり見たほうが良いかなぁ。。
でも。
絶対。。
「あのぉーー。。どこか休める所ありますかぁーー?」
って・・タイプだなっ。。
きっと。。。。
投稿情報: hagu | 2008年4 月 8日 (火) 午後 01時33分
行こうかなぁ・・・。
投稿情報: いぶくろう | 2008年4 月 8日 (火) 午後 03時36分
怪獣もいいけど、”エイリアン展 モシモシ応答願います”3/20~6/16 日本科学未来館 に非常に興味があるおいらなのです
投稿情報: 海賊 | 2008年4 月10日 (木) 午後 09時07分
>>ぷるさん
オマージュっていう点で観ればそういう見方もできるんですけど、そもそもそのオマージュってのが無用だった気がしたんですよ。あそこまでこだわっといてもしオマージュ的発想からそれをしたのだとしたら、岬の評価はもっと下がっちゃいます(笑)。
とはいえ、そういう側面を持つのも事実でしょうねぇ。
>>haguさん
失礼!お腹一杯にしちゃいましたか!
でもね、興味あるならぜひ劇場で!
酔っても観といたほうがいいと思います。だってこんな思いのできる映画って他に無いもの(笑)。
>>いぶくろうさん
観ましょう!!(笑)
>>海賊さん
“エイリアン展 モシモシ応答願います”
行こうそれっ!!
投稿情報: 岬 | 2008年4 月11日 (金) 午前 12時23分
見てきました。
「マジ弱い人」でした(^^;;;;;
まだキモチワルイ・・・。
>あそこだけスケール合わないだろーに
これ同意ですね。怪獣の造形は、その国でウケる形態の違いだと解釈してあまり気になりませんでしたが(確かに撃たれ弱そうには見える)、あの見下ろすシーン、あれじゃどう考えても小さすぎでしょう。しかも、かなり。
ああでも、色々とはっきり映らなくて気になるシーンがあったので、DVDが出たら見たいなぁ~。
投稿情報: いぶくろう | 2008年4 月26日 (土) 午前 12時16分
>>DVDが出たら見たいなぁ~。
また酔うよ(笑)
投稿情報: 岬 | 2008年4 月27日 (日) 午後 11時49分