人間、どうしようもない局面に置かれて、それでもすぐに脱出できずに留まらざるを得ない時がある。そこにいるだけで精神披露は極限を迎え、体力は抜け落ち、希望が無音で瓦解していく……そんなときがある。
そんな一日を過ごして寝て、そして今朝。
起きぬけに何の夢かも思い出せなかったくらい、そのものに全然価値のない夢から目覚めて、その瞬間に思ったこと。
「醒めるくらいなら見せてくれるなよ」
怒涛のように押し寄せてきた感情は、「そのまま覚めないでよかったのに」「どうせつまらない思いを繰り返すなら夢のままでよかったのに」「また何も無い時間が流れる」「孤独な時間が食べきれないうどんの様に延びて延びて延びて延びて……」
そんな自分にむしゃくしゃして跳ね起きた。でも気合を入れるつもりで風呂場に行ってもシャワーをひねる事はできなかった。
やる気が起きない。徒労感に全身を羽交い絞めにされているようだ。
冬が近い。
寒さを感じる日が増えてきた。
独りが怖い季節が来る。
独り……
独りで実家にいる父はどうしているだろう。
高校で親友だったアイツ。地方の大学へ出てあっという間に交通事故で死んだ。今の僕の生き方をアイツは許してくれてるかな。
今日いちにち、どっぽーんと沈んで浮き上がることがなかった。そういえば、昔はこんなとき、中島みゆきを聴いたものだった。
でもいまは音楽を聴こうという気にもなれない。
テレビをつける。日曜日は昼間からバラエティばっかりだと知った。でもそのどれもがつまらない。消す。
ダメなときはダメだ。何をしたってダメだ。よく知ってる。思い知らされている。それでも足掻く。無駄な足掻きなのに。
だから目覚めたくなかった。このまま寝かせといてほしかった。でも、じゃあ、僕はどうして起き上がったのか。そのまま二度寝してしまえば良かったのに……
あきらめが心を支配している。二度寝したって昼ごろにまた目は覚めるんだ。何したってダメだ。だから起きた。そういう事だろう。
でも、そんな状況に抗いたい気持ちもどこかに生きていて、とにかく何かしよう、なにか始めればなんとかなるかもしれないじゃないか……と、自分を奮い立たせようとして起きた……のかもしれない。
どうあれ、今、僕は、結局一日を無駄にした後に、こんな文章を書いている。
あとは、どうやって今日という無駄にした一日を、後悔せずに終えられるかだ。酒を飲めばいい?ダメだ、梅酒くらいしかないや(笑)。
本気で死にたいとは今は思ってないけど、死にたくなる人の気持ちは解る今日このごろ。
ちくしょー、それでも僕はまだ生きるぞ。生きてりゃきっと楽しい事があるぞ!
変な結びだけど、今はペンギンさんの幸せが僕の幸せだったりする。
元気な子が生まれて欲しいし、いい子に育って欲しい。
新しい世代が迎える未来。世の中は今よりもっと殺伐として、いい加減が世の中に蔓延して、正義なんていうものが公然と笑い飛ばされてしまう世の中になっているかもしれない。それでもそれを撥ね付けて、強く生きていって欲しい。
そのために、少しでもいい環境が残るよう、せめてゴミの分別くらいはさせてもらいますから……
そうだ!明日は生ゴミの日だった。ゴミを整理してから寝よう!(笑)
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