今日は母の一周忌でした。
数ヶ月ぶりで会った父は、元気な様で元気じゃありませんでした。明らかに小さくなっちゃってました。
一年ぶりに会った叔母さん(母の姉)は元気でした。叔父さんはちょっと風邪をこじらせたという事で、大事をとって家で留守番でした。
雨でした。
まぁよく降りました。
別に一周忌だし、涙雨というような感傷もありませんが、なんにせよ丸一日ぐずぐずと降りました。
帰りに駅の改札口で別れた父の姿が本当に弱く見えたのが悲しかった。
そのあと、各駅停車を待つ兄夫婦と別れ、叔母さんと一緒に特急で横浜駅まで。
叔母さんの家には子供が居ません。だから僕ら兄弟はよく可愛がってもらいました。叔母さんと母は本当に仲の良い姉妹で、僕にとっても、変な話、叔母さんというより『お姉さん』という感じの人でした。
あんなに仲の良かった妹を亡くして、叔母さんも気落ちは物凄かったはず。一年前、母の葬儀の時、僕は自分の気持ちとしてはさほど涙が流れませんでしたが、叔母さんの涙を見た時はその心中の痛みが伝わってきて泣けました。
横浜に着いて、叔母さんはここからバス。僕は東急線に乗り換えです。そのとき叔母さんが一言。「帰って作るのも嫌だし、せっかくだからシュウマイ弁当でも買ってこうかね(笑)」と。
三つ選んで、一万円札を僕に渡し、「これで払っとくれ」と。
お釣りは受け取ってもらえず、逆にお弁当をひとつ渡されて、「わたしゃこんな事くらいしかできないからね、ひとりじゃ大変だろうしさ(笑)。歳だし来年は会えるか解らないしね」と。
かっこ悪い話ですが、受け取りました。涙出そうになりました。
バス停に通じる地下街へ降りていく叔母さんの後姿を、ずっと見送りました。
父よりも格段に元気で足取りもしゃきしゃきしてました。でも、確実に老いてるわけです。当たり前ですけども。
前回から『子供』の話が続きますが、やはり『子供がいる』という事は、とても大きな事ですね。家族って本当に宝なんですよ。喧嘩したって仲たがいしたって、家族は家族で、かけがえの無いものなんですよ。僕はいま独りで暮らしているし、それはそれで自分にはふさわしい生き方だとも思ってるんですが、やっぱり家族って、あるといいし、欲しいなぁなんて思います。
特にこういう日は、そう感じます。
(シュウマイ弁当を食べながら)
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