タイトルにある英文、読めますか?……海賊さんは英語が出来るから意味が解りますよね!
Don't think, feel. (考えるな、感じろ)
これ、ブルース・リーが『燃えよドラゴン』の中で、弟子に稽古をつけるときに言うセリフなんです。いや、たまたま久々にこのセリフを見たんですよ、このブログに貼ってある『名言集』で(笑)。まさかこんなセリフまで出てくるとは思ってなかったな(笑)。
さて、実は今日、僕の派遣先の社員さんが新潟から戻って参りました。震災の復旧に関連しての会社あげての支援活動で、10日間、後方支援で頑張ってこられたんです。この場合の後方支援とは、前線で実際の復旧活動を行う方々の宿の手配なんかなんですが、これが大変なんです。中心地からは離れているとはいえ、宿自体も震災は受けてるわけです。そこへもってきて大勢の復旧作業者には協力しないといけません。しかし観光客だって来るんです。こんな時に観光だなんて不謹慎だ……なんて思っちゃいけません。意味は後で解ります。とにかく立派に勤めてこられたわけです。ここは拍手です!パチパチパチ!!
で、この方がお土産に新潟の和菓子を買ってきてくれたんです。僕、思わず「おお、被災地土産ですか!」と。買ってきてくれた方も「少しでもお金を落としてこないとねぇ」と。僕も「大事なことですよネェ。せっかく応援に行ったんですから、微々たるものであっても経済的な支援もしたいですよねぇ」などと……言ってたんですがね。
ピンとこない人の多いこと多いこと!!
被災地での活動は、つぶれた家を払って下敷きになった人を助けたりとか、現場での復旧工事とか、そんなものしか浮かばない人が多いんですね。これにはびっくりしました。阪神の震災以来、ここ十数年の間にどれだけの震災がありましたでしょうかね。そんな日本に住んでいて、『支援の在り方』がこれっぽっちも浸透していない……マスコミや政府は、そういうところから国民に教えていかなきゃいけません。
復旧作業者は町の復旧に全力をあげているわけで、そんな人たちからは宿代は取れません。だから観光客からの収入はとても大事なものなんです。だから、観光客の増減によって、その日その日で復旧作業者が使える部屋数も増減するわけです。下手をすれば部屋が不足します。そこで宿と相談を密にして、他の宿との交渉から移動手段から、ありとあらゆる手配を毎日行わなければならないんです。こういう後方支援があるから、前線の人たちが戦えるんです。
で……
こういうのがピンとこない人たち……が、そんな大変な中で買ってこられた土産物のお菓子を、いつもの三時のおやつみたいな感覚で口にするわけです。何の感慨もなく……
ちょっと待て!三時のおやつじゃねーんだよ!
さんじはさんじでも“惨事”の中で色んな思いをしてきて、なにか個人的に助けられる手段はないかと考えて選んだ和菓子なんだよ!
あのニュースを毎日見て、何を感じたんだい?!大変なのは潰れた家の人だけじゃないんだよ!あの地域一帯の人たちみんなが“被災”してるんだよ!体育館にはまだ大勢いるんだよ!家族を失った人もいれば、財産を失った人もいるし、PTSDで建物の下に入る事すら怖くなっちゃったり、ちょっとした振動で泣き叫んでしまうようになった人もいるんだよ!そういう状況を一定の期間だけ関係して離れてくる人の気持ちってキツイよ!いい加減な気持ちじゃ帰れませんて。申し訳ない気持ちで心が押しつぶされそうなところを、我慢して帰って来るんだよ!
そんなこんなの中で、単なる土産物じゃないってくらいの想像力は働かそうよ!!
そんなことを今日、感じましたよ。
僕はこのお菓子の包みを開いた時、工場は被災地からは離れているところだろうし、生産にも大きな影響は無かったのだろうと……でも、地元で営んでいた和菓子屋やお土産屋、広く言っちゃえばいろんな食べ物屋さんたちは、どうやって商売を続けているのか……電気が戻っても水やガスが無いと食べ物屋さんはお手上げだろうな……ペットボトルのミネラルウォーターなんかを使ったりするのかな……コストもバカにならないだろうし……とか、もういろいろと考えて頭ん中グチャグチャにしながら口ん中もグチャグチャにして食べましたよ。涙出そうだったよ……
表題の英文は、まさに今日感じた僕の気持ちのセリフでした。考えたって解りませんね、自分が被災したわけじゃないんですから。でも、こんだけ離れていても、テレビであれだけの惨状を目の当たりにしてるじゃありませんか……せめて、感じましょうよ。人の痛みを。苦労を。
では最後にもう一度……皆さん、ご一緒に……
Don't think !! feeeeeeeeel.
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